先生のことなんて好きにならない!
「笑わないでください〜!ゆっくりでも痛いのに!」
立ち上がりそう言うと、
「ごめんごめん」
そう言って、わたしの膝についた砂をとってくれた。
「結構危なっかしいのな」
なんて馬鹿にしながら、先生は手を差し出してきた。
「え?」
「お前の速度について行けないから繋いでおくんだよ」
「もうおじさんですものね…」
「おい、今全国の二十代後半を敵に回したぞ」
そんな冗談を言いながら、先生の差し出した手をとった。
なんだか、手のひらが熱い。