世界が晴れるように君の心が輝くように。
おはようなんて声もかけられない。
あんな事言われて、普通な顔で会うなんて...
朝のHRも終わって、彼方が私の頬にたたんだメモ帳をつんつんとしてくる。
「なに、」
『読んどけ』
彼方、直接いえばいいのに。
ってそんなこと言ったら他の女子に目付けられるか。
「あ、」
手紙をゆっくりあけていく。
どうしよう、ううん、大丈夫でしょ、そんな変なこと。
私は手紙を見つめる。
『 黒川さんへ 』
綺麗な字、だな。