もう1度、あの恋を
奏太の目を見つめていると、そっとゆっくり
奏太が、私にキスを落とす。
そして、最後の綺麗な花火がドンッと鳴り響いた時、私はゆっくり目を閉じた。
奏太のキスはすごく優しくて、甘い。
「ん、帰るか」
キスが終わると、奏太は照れながらも手を差し出し、家まで一緒に帰る。
家に着いてから、五分くらい立ち止まっていた。
ーまだ離れたくない
そんなふうに思うくらい好きだったよ、
大好きだったよ。