花奈 ~15日生きた君へ~
プロローグ
小さい頃から、私は仏壇に赤ちゃんの写真が飾ってあることを不思議に感じてた。
仏壇が亡くなった人のためのものだってことは、おばあちゃんから教えてもらって知った。
仏壇に写真があるってことは、その人は亡くなっているってことも知った。
赤ちゃんはお母さんから産まれたばかり。
記憶にはないけれど私も赤ちゃんだった時期があり、それを通り過ぎて今がある。
私は普通に生きている。
だから不思議だった。
赤ちゃんなのにどうして死んじゃったんだろう?
この赤ちゃんは誰なんだろう?
いつからか、私の頭にはそんな疑問があった。
「あのあかちゃん、だれ?」
幼稚園の時、私はおばあちゃんにそう聞いた。
小さい頃のことだけど今でもよく覚えてる。
「あの子はねぇ、花奈ちゃんっていうんだよ」
「かなちゃん?」
「うん。花代のお姉ちゃんだよ」
「えっ!わたしのおねえちゃんなの?」
「そうだよ、お姉ちゃん」
私の頭をなでながら、おばあちゃんは優しい口調で教えてくれた。
「あかちゃんなのにしんじゃったの?」
「うん……花奈ちゃんはね、運が悪かったのよ」
私の質問に、おばあちゃんは悲しい顔をしながら答えた。
幼い私にはよく分からなかった。
「花代は花奈ちゃんの分まで生きるんだよ」
それ以上詳しいことは教えてくれなかったけど、おばあちゃんは私に何度もそう言い聞かせた。
「うん、いきる!100さいまでいきる!」
純粋な子供だった私は、その言葉に込められた意味なんて知らず元気にそう答えてた。
仏壇が亡くなった人のためのものだってことは、おばあちゃんから教えてもらって知った。
仏壇に写真があるってことは、その人は亡くなっているってことも知った。
赤ちゃんはお母さんから産まれたばかり。
記憶にはないけれど私も赤ちゃんだった時期があり、それを通り過ぎて今がある。
私は普通に生きている。
だから不思議だった。
赤ちゃんなのにどうして死んじゃったんだろう?
この赤ちゃんは誰なんだろう?
いつからか、私の頭にはそんな疑問があった。
「あのあかちゃん、だれ?」
幼稚園の時、私はおばあちゃんにそう聞いた。
小さい頃のことだけど今でもよく覚えてる。
「あの子はねぇ、花奈ちゃんっていうんだよ」
「かなちゃん?」
「うん。花代のお姉ちゃんだよ」
「えっ!わたしのおねえちゃんなの?」
「そうだよ、お姉ちゃん」
私の頭をなでながら、おばあちゃんは優しい口調で教えてくれた。
「あかちゃんなのにしんじゃったの?」
「うん……花奈ちゃんはね、運が悪かったのよ」
私の質問に、おばあちゃんは悲しい顔をしながら答えた。
幼い私にはよく分からなかった。
「花代は花奈ちゃんの分まで生きるんだよ」
それ以上詳しいことは教えてくれなかったけど、おばあちゃんは私に何度もそう言い聞かせた。
「うん、いきる!100さいまでいきる!」
純粋な子供だった私は、その言葉に込められた意味なんて知らず元気にそう答えてた。
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