願 叶



歩いていた私の足はある場所でピタッととまった。



ビルが立ち並ぶ都会の街・・・。



そんなビルとビルの隙間に一つの小さな家。



約1坪という広さの一階建ての小さな家だった。



ビルばかりのこの街に似合わない樺色のレンガの屋根。




屋根の上の風見鶏は奇妙な音をたてていた。


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