君の涙が夕焼けに染まる
後編
前回の続き

あれから、彼女が俺に話してくれることは
なかった。
風のうわさで、二人が別れたことを知った。
それを聞き、俺は先輩を問い詰めることにした。
流石に、先輩の学校ぐらいは知っている。 
学校が終わり、先輩の大学へ足を進める。
「先輩!!」
『ん?あっ、翔馬!久しぶりだな!』
先輩は何事もなかったかのように
話しかける。
「麻衣と別れたって本当ですか?」
『そうだけど?てか、翔馬が俺のこと
 あいつに話したんだろ?』
「何で…何であんなことしたんだよ!?」
『はぁ?お前には関係ないだろ?
 あんな奴どうでもいいし』
俺の頭は怒りに溢れていた。
こんなやつに、彼女の…俺の…
初恋を終わらせられたのかと。
怒りでその場に立ちすくむしかできなかった。
それをよそに先輩は、のこのこと俺から
離れていく。
俺には、その背中を追いかける気力などなかった。

俺は、家に一晩中考えた。
俺はこれから彼女のために何か出来ないのか。
今更、話せるわけも無い。
俺は、考えた。
そしてら彼女へある物を送った。

それは、カランコエという花だった。
俺はこの花に自分の気持ちを込めた。
彼女からは、何これ?と気持ち悪がられたが
いつか気づいてくれると信じ
我慢した。
次こそは俺が彼女を…


カランコエの花言葉
「あなたを守る」

終わり…
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