トイレからの溺愛警報!!〜そんな可愛い顔すんなって!〜
なのに、私の言葉を待たずに、

「柚ちゃん。見てこれ(笑)」

そう言って、自分の鞄から何かを取り出して、
私の前に見せる。

ん?
と思ってそれを見れば、


「鍵?」

は?

「うん♡」




「どこのだー(笑)?」

えっと、
どっからどう見ても、どこかの家の鍵で。


「あはは。俺の家ー(笑)」

「は!?」

いや、忘れたって言ってなかったっけ?
は?

何?


「学校から帰ってきた時、たまたま、柚ママとあってねー。今日パパの迎えに行くって聞いたから(笑)」

……

「嘘ついちゃった(笑)」

「な、……なんで。」

本当に驚いて、
立ちすくんでいる私に、

ソファから立ち上がった龍之介が、


「絶好のチャンス逃す程馬鹿じゃない。」
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