チャリパイ10~産業スパイにご用心~

大勢のギャラリーも見守る中、いよいよ祭親子のリベンジが始まった。


まず最初は、あゆみの番からである。


「あゆみちゃん♪頑張って~♪」


「よ~し♪がんばるぞぉ~♪」


そう言って網を握り締め張り切るあゆみだったが、それを見る周りの客達は勿論あゆみが金魚をすくえるなどと思ってはいない。


「高い金払って、お父さんも大変だねぇ~」


祭の隣りに立っていたギャラリーのひとりが、笑いながら祭の肩を叩いた。



その直後だった。




スイッ



「ヤッタ~♪あかいキンギョさんすくえたぁ~♪」



「!!!」



あまりにも簡単に最初の金魚をすくい上げたあゆみに、ギャラリー達は仰天した!




さらに…





「しろいのつかまえた~♪」



「!!!!」



「わ~い♪くろいキンギョさんもすくえたぁ~♪」



「!!!!!!」



この信じられない光景に、ギャラリーのテンションは一気に盛り上がった。


「うおぉぉぉぉ~~っ!スゴイぞ~!いったいなんなんだ~!この子はぁぁ~!」


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