memory〜紅い蝶と私の記憶〜

お願いとアタック宣言

「…星南。そんなに気にしてくれなくていいんだよ?僕は星南の笑顔が好きなんだから」


「でも…っ」


それを言うなら私だって…高松くんにそんな顔させてっ。


「今はね、いいんだよ」


え?


「星南には僕の本当の気持ちを知っててほしかったんだ」


「本当の気持ち…?」


「うん。だからね?知ったからには…」


え?たかまつ…くん?


気づいたら後ろは壁。


目の前には…すごく真剣な目をした、高松くんのドアップ。


ち、近いっ。


今にもキスできそうな距離に、胸のドキドキが止まらないっ。


「覚悟、しててね?」


「は、はいっ」


私の返事に満足したのか、高松くんはニッコリと笑うとゆっくり離れていった。










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