くれなゐ症候群
かすかな痛みとともに、顔を上向かされる。
もう片方の手が、あごにかかった。

前後から顔を押さえられ、逃げられない。

ようやく焦点が合った先には、近づいてくる和也の顔があった。


「だめ・・・」
弱々しくかすれた声が出る。

あごにやわらかく熱をもった感触が押し当てられる。そこから唇のすぐ横までキスでたどっていった。

もれる吐息を感じる。
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