15歳の親
「こんばんわ・・・って、葉月、頬腫れてるぞ!?」


「大丈夫・・・それより、部屋で話があるの・・・・」


「わかった。でも、その前に頬ちゃんと冷やせよ?」


裕太の優しい声がなぜだか無性に嫌になった。
私は、こんなに苦しんでいるのに・・・・。
そう思ってしまう私も嫌だったが、思ってしまう。
お母さんは、出てこないようにしていた。
私がそうお願いをしていたから・・・・。
そうしないと、お母さんは裕太をひっぱたくだろう。
そうしてしまうと、冷静な話し合いが出来そうもない。
だから、お母さんには出てこないようにお願いした。
お母さんは、納得がいかないようだったが了承してくれた。

2階にある私の部屋に裕太を入れて待つようにお願いする。
私は部屋を出て、1階にお茶を取りに降りた。
すると、階段の下でお母さんが待っていた。


「大丈夫?お母さんも一緒にいようか?」


「大丈夫、心配してくれてありがとう・・・」


お母さんの優しさに涙が出そうになった。
こんな親不孝な娘なのに心配してくれている。
それが今の私にはすごく辛かった。
お茶を準備して2階に戻ろうとする。
やっぱり、お母さんは同じ場所にいた。
そして、そっと私の頭をなでた。


「妊娠のこと、許したわけではないのよ」


お母さんの声は涙声になっていく。


「それでも、アナタは私の大事な娘よ・・・・」


「ごめんなさい・・・・・・・・」


お母さんの言葉が胸に響き、泣きそうになる。
こんな娘でも大事といってくれる、お母さん。
厳しいけど、こんなの厳しさのうちに入らない。
お母さんの優しさなんだ・・・そう思った。
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