ぬくもり
毎日毎日、機嫌の悪い優。


私は自分の娘を可愛いとも、愛しいとも思う事ができずないジレンマに苦しんでいた。



優が泣く度に、どうしようもなくイライラした。


「毎日毎日、いい加減にしてよ!」


私は叫んだ後、自分でも信じられない事をしてしまった。


ミルクを作ろうと、手に持っていた哺乳瓶を、優にむかって投げつけた。



哺乳瓶は壁にあたり音を立てて割れた。


「優っ!」


哺乳瓶の割れた音で、我にかえり優の側に駆け寄る。



優は哺乳瓶の割れた音な驚いたのか、ひときわ声を荒げ泣き続ける。


「ごめん、ごめんね、優…」


私は泣きながら優を抱きしめる。



私…今何をした?



自分で自分が怖かった。



私は優を虐待した事実に絶望しながら優を抱きしめ、何度も何度も優に謝りながら泣き続けた。



けど、その涙は虐待された私が、子供を虐待している事が悲しかった自分の為の涙。




虐待されて育った私には母性はもてないの?

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