田舎に行こう

真実

奈津は1人で家まで帰ってきた。
隆史を見送って、
不安がないわけではない。

弘美と隆史の間には
自分の知らない時間がたくさんあって
もしかしたら隆史は
揺らいでしまうんじゃないか・・
そんな風にも考えた。

でも、まっすぐな瞳で
自分を好きだと言ってくれた隆史を
信じようと思った。

家に着くころにはヘトヘトになっていた。

シャワーを浴びて、ウトウトと
眠りかけていたとき、
母親がパートから帰って来たのに
気付いた。



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