田舎に行こう

それぞれの想い

バーベキューは奈津から見れば
みんな手慣れてる感じがした。
さすが小さいころから
自然で育った4人だなぁと
関心するほどだった。

奈津は仕方なく?食べる専門に
徹することにした。

タレの入ったお皿を持って
焼き担当の隆史の所へ行って

「おにぃさん、ウインナーください」

「おぅ、お譲ちゃんちょっと
 お待ちを~」

そんな風にふざけあって笑った。
それをまた、弘美は見つめていた。
自分はいったいいつからこんなにも
嫉妬深くなってしまったのか?
今までにも隆史のことを好きな
女の子はたくさんいた。
でも自分は、特別だって
ずっと思っていた。

でも、奈津は違った。
奈津は隆史にとって特別だと
そう感じていた。

でも、今ならまだ間に合うかもしれない。
今ならまだ、自分でも隆史の
彼女になれるかもしれない。

奈津に負けたくない。
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