弱虫なボク~先生と生徒の距離~
おもむろに、父さんは窓を開け右ポケットからタバコを取り出し、


カチャっと音をあげ、ライターで火をつけた。


もう、すっかり外の色は、星が輝きを示すほどに暗くなっていた。


突然開けられた窓から、ビュンと強く肌寒い風が入ってきて


白いカーテンが、寂しげに揺れた。


父さんが呼吸する度に、白く濁ったタバコの煙が宙を舞う。


風が、それを外へ運んでいくのをずっと、僕は横目で見ていた。


やっぱり、父さんはタバコを吸いたい衝動で震えていたんだと解った。
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