弱虫なボク~先生と生徒の距離~
少し戸惑いながらも、


「分かったよ…この前会った所に着いたら、また電話してきたらいいよ。」


僕の了解と告げる言葉が、よほど嬉しかったのか聞き取れないほどの声をあげる高田香奈。


「じゃあ、また後で!」


そう告げると高田香奈は、電話を切った。


内心、どうしてそう返事をしたのかは分からないけど、変に焦り出す僕。


僕の事をひっぱたいておきながら、会おうと言ってくる高田香奈が不思議で仕方ない。


とりあえず、今の服装ではまずいような気がした僕は、パジャマをベッドの上に脱ぎ捨て、


Tシャツと青のジーンズに着替える事にした。


どこかに出かけるわけでもないのに、着替えるのは、正直言ってめんどくさい。


深いため息をこぼしては愚痴をこぼす。


学校を休んでいるのに、なんだか心が疲れているような気分になっていった。
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