弱虫なボク~先生と生徒の距離~
「遊んでばかりいちゃダメよ。頭の中を切り替えてね!」


ニコッと笑って、通常でも童顔の顔がさらに少女のようになり、僕の視界から消えていった。


また、教室内ではガヤガヤと雑音が流れ始める。


各々、仲良しグループで集まり勉強に対してガヤガヤと……

僕の周りには、誰も集まりはしない。


友達と呼べるクラスメートなんて、僕にはいないから当たり前か……


なんとなく、首を左に向けて、
ゆっくり流れる雲を眺めては、
寿美子先生の姿形を晴れ渡った空に浮かべた。
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