弱虫なボク~先生と生徒の距離~
「今更…」


里奈との再会により、1年前の思い出したくなかった記憶が蘇ってしまった。


家に帰るまで、僕は何度『今更』と呟いた事だろう。


僕の心は、マグマと化し、怒りで爆発しそうになっていくのが分かった。


あの時の僕の気持ちなんて知らないで…

辺りは、すっかり陽が沈みかけ、行き交う車も光を放ち始めた。


歌の練習をサボって、いつもより早く家に帰れると思ったのに、


今日は、ホントに最悪な1日になってしまった。
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