クールな御曹司の甘いお仕置き
「この後の二次会、カラオケらしいんだけど、結城さんはどうするの?俺も参加するし、良かったらどうかな?」

牧野さんが身を乗り出して声を潜める。

「明日は土曜で会社はないし、参加しようかと」

笑顔で答えると、私はワインを口に運んだ。

普段味見程度にしか飲まないワインだったけど、今日は水の代わりに何杯も飲んだ。

渋い味のワインは失恋した自分には丁度いい。

ホロ酔い状態の私。

レストランを出ると、高橋君が私の方に近寄ってきた。

「結城さん、足がふらついてるよ。もう帰った方がいい。それに、牧野は女ったらしで有名なんだ。あの男はダメだよ」

「私は大丈夫!私のことは放っておいて!」

私はもう子供じゃない。

ムッとしながらそう言い放つと、タイミングよく牧野さんが現れた。
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