【短ホラー】殺人チャンネル
しんと静まり返ってなんの音もなかった。

サキの悲鳴さえも聞こえなかった。


「サキ…?サキどこ……うそでしょ?!」


サキが消えた。
いくら名前を呼んでも返事は返ってこない。


「いやだ……ねえサキ…からかわないで……?ねえ……」


まわりを見渡してもそこにあるのは闇ばかり。
人影なんて見えなかった。

「え……?」

妙な感覚がした。
部屋の作りがサキの部屋とは違う気がした。

ベッドらしきものの位置、時計の音、近くにあるクッション、どれも……私の部屋と同じ。


「うそ……夢……?」


そんなはずはない。さっきまでの出来事は生々しく私の頭に残っている。


でも……



明らかにここは私の部屋。

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