いつかまた逢う日まで
目を覚めると病院の中だった

すぐに今まで起きていた事を整理した

「あっ……茉莉奈?」

隣のベットに居るかと思ったがいなかった

「茉莉奈……。」

ベットから降りて部屋から出ようとすると医者がやってきた

いきなりドアが空いたから流石に驚いた

「やぁ、想真くん。体調は?どこか痛いところある?」

「いえ、大丈夫です。茉莉奈は?茉莉奈はどこですか?」

「茉莉奈さんの事で呼びに来たのです。こちらに来てください」

なんだよっ。その言い方

茉莉奈は無事じゃないのか

医者に連れていかれ着いたのは集中治療室。

「えっ……」

思わず声を漏らす

俺は茉莉奈を救えなかったのか

「中へどうぞ」

返事もせずに中へ入った

「茉莉奈……?」

あれ?意識がある

てっきり意識がないかと思っていた

部屋の中には茉莉奈のお父さん、お母さん、そして俺の両親までいた

「想真くん茉莉奈を助けてくれてありがとう。なんとお礼を言ったらいいのか」

茉莉奈のお母さんが言う

俺は首を横に振った

「茉莉奈を怪我させてしまいました……。確かに助けました。けど……っ」






「その人が想真っていう人?」











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