『1人の女の子』

ある女の子のつぶやき

一番強い子とはどんな子だろうか。
いや、少し抽象的過ぎたかな。つまり、子供内で「強い子」とはどういう子だろうか。
背の高い子? かわいい子? 家がお金持ちな子? ゲームをたくさん持っている子?
喧嘩や腕力がある子? 足の速い子? 頭の良い子?
どれも強い子ではある。けれど、どれも決定的ではない。
私はね、その子自身はあまり関係ないところで強さが決まると思う。
親や教師、大人だ。
自分の家の親や教師から、ある子に対して付き合い方を言い含められる。またはほめられる。
そのある子は大人からのお墨付きを貰った、絶対に逆らえない「強い子」になる。
勿論、子供だから反発もしたくなる。自分だってほめられたい。
けれど、子供は大人には逆らえない。それが何人、十何人、何十人もの大人が同じことを口にし、他の子供達がそれに従っていたら……1人で逆らうことは決してしない。
逆に大人に叱られたり怒られたら、その子供は子供内で「弱い子」になる。集団的に、たくさんの人達の目や耳にそのことが触れられればなおのことだ。
子供は親を見て育つと言うが、それは誰よりも身近な大人が親であるからだ。子供は大人の影響を一身に受ける。
良くも、悪くも。
周囲の大人達はみな知っていること。「寂しくしないと死んでしまう」女の子との付き合い方を、子供達はどう言い含められたのだろう。
そして、そこからくる歪みに……大人達は気づけるだろうか。
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