失恋にも浸れない!〜私、王子様の彼女になったんですか!?〜
出た。

和泉陽汰。



「あ、陽汰、はよー。」

「はよ。亮平、そして、青葉さん。もう大丈夫?」

にっこりと微笑まれる顔が、

これまた嘘臭い!!!




こいつを前にして、
いくら、1日休んだからと言っても、

まだ、イラつく心は、収まらない。



それでも、
それでも、



「……平気です。」


とりあえず、普通に返せば、


「体調悪かったらあれだけど、とりあえず俺達週番だから?これ、いちお日誌。」


そう言って日誌をトントンと叩く。



「あ……はい。」

小声でそう言って、

心の中じゃ早く行け!!と祈る。




「陽っち大丈夫か?」

……?


思わず五十嵐君を見れば、
友達、イェイといって、Vサイン。
< 86 / 199 >

この作品をシェア

pagetop