笑顔の君とボク
笑顔の出会い







ボクが長谷川高校に入学して、2ヶ月が経った




梅雨。








長谷川高校では、今日からテスト期間で





午前中で帰れる期間だった。





「雨だ…」

空を見上げ昇降口で立ち尽くした。


ボクは午前中に学校が終わるのを忘れていた。
その時間は土砂降りの雨だった。






「よお!拓海!お前、この時間は雨ふるって美人な天気予報士さんが言ってたの聞いてなかったのかよー!」



いきなり後ろから、その声


ボクの幼馴染みの 《早川 スバル》

同じクラスにはなれなかったが、スバルは友人が多く 色々なクラスを回っているので、よく顔を合わす。




「午後で帰ると思ってたんだ。てか、美人の天気予報士って誰だよ……それにしても雨酷いなどうしよう」



ボクは空を見上げることしか出来なかった。




するとスバルが、走り出して 途中でこっちを見て叫び出した。



「そのまま走って帰るぞ!!!水に滴るいい男ってやつだ!!!お前はそのまま待ってろ!」




ボクは呆れた。


散々、天気予報士とか言っておいて、自分も忘れていたのだ。





スバルは、なんだかニヤッとして また走り出していった。


「なんなんだアイツは…」







すると、また後ろから声がした。



「あのう…」
















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