スパイシーショコラ
「じゃあ、今日のチョコレートを紹介しますね。



まずは左から、

           

ボンボン・ショコラ・フランボワーズ。

           

これは、旬のイチゴを遣ったボンボンショコラです。

中身はイチゴのパート・ド・フリュイ、まあ、イチゴの固めのゼリーってとこかな?



お次は、



イチゴのトリュフ。



これも、同じくイチゴを使いました。

でも、中身は違いますよ~。

こっちは、ドライイチゴをピューレにして仕上げてあります。




そして最後は、



ベリーズショコラ。



これは・・・。見てのとおり、型抜きしたチョコの上に、新鮮なイチゴやラズベリー、ブルーベリーをトッピングしました。これはどうか、今日のうちに召し上がっていただけるようお伝えくださいね。」




「お~イチゴ尽くし~。つか、仕入れが安かった??」




「う~、イタイとこ付かれちゃったなぁ~!!ま、半分ホントってコトで~
でも、旬の素材を使うのが、実際一番美味しいんですよ。それに、それぞれのチョコレートで味の違いを楽しんで頂きたいなと思って。。」


「ジョーダン、ジョーダン、んなこと解ってるって!!」




「アハハ~」

「ヒャッ、ヒャッ!!」


男の笑い方は、意外にも、明石家さんま氏のような、引き笑いだった。






アキラは、すばやい作業ですべてのラッピングを仕上げ、3つのやや大きめの紙袋にそれらを収めた。




「お待たせいたしました。」


「おうっ、アザース!!」


「生のモノは今日のうちに、ほかのも遅くとも明後日までにはお召し上がり下さいね。」




「オッケー牧場!!」



「じゃ、お気をつけて!!」



「おうっ!!」



後ろ向きに歩きながら、手を振り、男は遠ざかり、車へ。

トランクを開け、手にした紙袋をすばやく収納すると、運転席の扉を開ける。

最後にもう一度手を振り、乗り込むと、あっという間に暗闇に消えていった・・・・。







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