アベコベ☆ボーイミーツガール
私はいつもの逃げ場、屋上にきた。

「もしかして唯の中で私たちは付き合ったことになってるのかな?女の子同士で?」

女の子同士が悪いとかそんな、差別はしないけど…

どうしたらいいか…わからない…

屋上のドアが開く音が聞こえる。

私は振り向かないまま話し出す。

「あのね、唯、私、唯のこと好きだよ!でも、あのやっぱり、女の子同士ってのは、やっぱ、私には荷が重いっていうか、その…ええ!」

言い終わらないうちに、後ろから抱きしめられ
ていた。

「女の子じゃなかったらいい?」

耳元で聞こえる声に顔が赤くなる。

「そ、それは、そうだろうけど!そんなこと…」

私は、唯のほうに体を捻らせた。
あの綺麗な顔が目の前にあった。

そして、

違和感に気付いた。
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