隣の部屋と格差社会。
お嬢様、悩む。



夏の朝は好きだ。

日は昇っていても少し涼しくて、過ごしやすい。


今朝は、お休みの日には珍しく早く起きられたのでマンションの周りをぶらりと散歩中。


少し歩いた先に見つけた公園は、犬の散歩をする人やジョギングをしている人がちらほらいる。


ほんとうに気持ちいいな。


そんなに大きくないこの公園の緑がすごく眩しくて、悩んでいたことなんてどうでもよくなる。


なんて事はなく。


朝の清々しい公園で、考えるのは佐渡さんのこと。


あの言葉。


『守っていきたい人が居る。』


そう言われたのはちょうど一週間前の夜。


それから、何度この言葉がリピートされたことか。


たぶん、一万回は超えたと思う。


< 134 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop