隣の部屋と格差社会。
目が合った瞬間、なぜかばちりと音が聞こえた気がした。
佐渡さんの少し熱っぽく感じる視線とぶつかって、目が離せなくなる。
もう涙目になりそうなほどに、心臓が痛い。身体が熱い。
息ができない。
一体、どれくらいの沈黙だっただろう。
佐渡さんと私の視線はあったまま。
すごくすごく長く感じたけど、もしかしたらそうでないかもしれない。
沈黙が破られたのは、佐渡さんに触れられている左腕の感覚がなくなってきたときだった。