ミチオ
満⇒
茶色したなんてことない封筒の中身は手切れ金とかそういったのではなく写真が沢山入っていた。


ちゃんとしたって感じじゃなくて適当に撮ったスナップ写真。


そう、ほんと、適当に、


テキトーに、


私とミチオが過ごした場所がたくさん、


たくさん、そこに写っていた。


「これって…」


「今回の個展の合間に撮ってたみたいよ。」


手紙とかせめてメモ書きでもいいから入ってないかなって一通り見たんだけどそういうのは無かった。


だから、何を意味してるのか分かんなくて…


だけど、


最後の一枚を見た時、


「あっ、これ。」


思わず声を出すと


「悪いけど私も目、通させて貰ったわ。個人的なものだからって満は言ってたけどマネージャーとして彼の撮ったものは全て把握しときたいの。」


「マネージャー…さん。」


なんだ、彼女じゃないのか。


ちょっとホッとしたような、だけどマネージャーって事は私よりもずっとずっと近い距離でミチオの事を見てるんだよね。


その事実に結構、落ち込んだ。


「ねぇ、一枚だけ明らかに変なの混ざってるわよね?そのヘッタクソなの何?ミスショットかと思ってたんだけどそれ一番大事だからって言うのよね。何か意味でもあるのかしら?」


私が手にする一枚。


それはーーー












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