子供が夢を確実に叶える方法~そのために親がすべき29のこと~
さらに、貼り紙はトイレにもあります。

毎日必ずひとりで入るトイレは、自分自身としっかり向き合うことのできる絶好の空間。

ゆえに、メッセージ性の高いものはなるべくトイレに貼るようにしました。

前述の“美誠の人生に役立つ言葉”もそうですが、「オリンピックに出て優勝したい」と書いた小学校六年生のときの作文など、卓球をする目的を見失ってしまいそうなときに初心に戻れるようなものも貼ります。

貼るときに気をつけているのは、今日はなにを貼ったなどと“わざわざ言葉で伝えない”ということです。

特に思春期は、親にくどくど言われると、素直に受け取れないもの。ですから、貼り替えるのも、あくまでさりげなく。

その貼り紙を見て、自分なりになにかを感じ取ってもらえるような工夫を心がけています。

それに、親に無理やり押しつけられるよりも、子供自身がひらめいたことを実践するほうが子供の力になりますし、必ず次の成長につながっているものです。

我が家は雑然としてはいるのですが、今の美誠を見ていると、私がやってきたことは正しかったのだと思えます。

子供の才能は、リビングやトイレでこそ伸ばすことができるのです。
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