子供が夢を確実に叶える方法~そのために親がすべき29のこと~

幼い頃から大人に交じって卓球をしていたからか、美誠はよく「精神年齢が高い」と言われます。

テレビの取材や大会後のインタビューなどでも、まだ十五歳とは思えないような落ち着きぶり。

しっかりとした受け答えをしている姿は、親の私でも舌を巻くほどです。

実は、私は美誠に「自分の言動に責任をとる」ということを徹底させてきました。

「なにかあっても、パパやママがどうにかしてくれる」と思うような子にはしたくありませんでしたし、「私の子供ならきっと大丈夫」という信頼もあったからです。

ですから私は、美誠のインタビューに立ち会ったことはありません。

それは、テレビの取材を受けるようになった四、五歳のときからずっとです。

その際に気をつけたのは、後で「あんなこと言っちゃダメじゃない」などと注意をしないこと。

親があれこれ口を出してしまうと、子供も萎縮してしまって、自分の気持ちを素直に話せなくなるからです。

幼い頃から美誠は、人見知りをするタイプではありませんでした。

インタビューを受けても恥ずかしがることはなく、どんどん自分から話をします。

そして、インタビューを何度も受けるうちに、「ママは、インタビューのときには助けてくれない」と、なんとなく気づいたようです。

だからといって、彼女の天真爛漫な言動が薄れることはありませんでしたが、彼女の心の中には「自分が責任を持てることしか言ってはいけない」という意識が植え付けられたのでしょう。

自分の頭で考え、ちゃんと言葉を選びながら、インタビュアーの質問に答えられる力がついていきました。
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