交わされた約束と共に
3人の約束
私、逢坂桜には、

2人の幼馴染みがいます。


「桜、おはよう。」

「優斗、おはよう。」


1人は青沼優斗。


頭が良く、運動もそこそこでき、日本とカナダのハーフ。
黒い髪に、グリーンの瞳、少し細いけど高い身長。
そして、甘いマスク。
面倒見が良いから女子から人気がある。

でも、本人はその事に全く気づいていないご様子。


「・・・翔太はどこ行った?」

「さぁ~?」


もう1人の幼馴染みは、


私といつも喧嘩をする。


「俺を置いて行くなよ!
おいバカ!聞いてんのかよ!?」

「誰がバカだよ!このチャラ男!!」


私の目の前に居るこの男は、日野翔太。


小さい頃から口喧嘩ばかりするから「2人って付き合ってるの?」とよく聞かれるけど、


絶対にありえないから!!


「お前頭大丈夫か?何1人で百面相してんだよ。」

「は?喧嘩売ってんの??ブス」

「目大丈夫か??俺の事がブス見えるって重症だぞ。」

「重症は、アンタの頭の方でしょうが!!」


確かに、勉強も運動もずば抜けて出来るし、
高い身長、鍛えられた体、整った顔立ち。優斗とはまた違うカッコよさがある。


周りはイケメンだと言うけど、私にはまったく理解できない。


ま、理解したくもないけど・・・・・


とりあえず、



私は日野翔太が嫌いだ。
< 1 / 7 >

この作品をシェア

pagetop