届かないこの想いを、胸に秘めて。








今日は6月になって初めての雨が降った。

とうとう梅雨入りになってしまい、この時期特有のジメジメした空気が私にまとわりつく。




「せつなー、帰ろ」

香奈恵ちゃんが自分の席で荷物を詰めながら言った。

私はすぐ反応して、短く返事をする。



和海ちゃんはお父さんのお手伝いがどうとかで、先に帰ってしまった。




「そーいえば、今日って委員会は?」

「今日は、無くなったよ」

私の元へ近づきながら聞くから、私は笑って答えた。


朝、先生が言ってたんだけどな。

でもそこが香奈恵ちゃんらしい。
私は心の中で笑った。



今日は月に一回行われる委員会の集まる日。

でも、先生の出張と被って明日行うことになったんだ。



私的には、ラッキーだったかなって思っていたりする。

といっても明日会うことになるんだけど。


それでも、ほっとしている自分がいた。







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