新月の王 Ⅰ
「おい」

「・・・」

「おい」

「・・・」

「本城、起きろっっ!」

「・・・さい」

「あぁ?」

「五月蠅いなぁ」

「何が五月蠅いじゃーーっ」


あれ?サブちゃん凄く怒ってるねぇ?周りの視線が痛いから謝っておこうかな?


「・・・あ、すみません」


「しっかりしろっ!テスト早くしろ」

「・・・はい」


ポケットからシャープペンと消しゴムを出し腕まくりをすると、背中をトントンされた。


「おい」

「・・・ん?」


後ろを向くと


「テストよこせ」

「・・・あぁごめん」

「ん」


私がテストを止めてたようで、即座に柊哉にテストを渡した。
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