FEEL《中》

*白銀の男

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——キッ。

繁華街の近くの駐車場にバイクをとめた1人の男。



その男がついた途端、影から違う男が現れた。



「ロウさんっ!」



影から出てきた男は駆け寄った。



「遅かったですね!みんな待ってますよ。」

「あぁ。」



たった一言。

そう返事をすると場所がわかっているのか歩き出した。


その斜め後ろがいつもの定位置なのか、男もそれについて行く。



「ロウさんが参加って珍しいですね。」


「別に。」


「あ、髪色変えたんですね!似合ってますよ。銀髪かぁ、」


「ん。3ヶ月前だ。」


「あーっ!俺が留学に行ってた時だっ!」


「ん。」


「じゃあ皆、俺より先にロウさんの髪色の変化知ってるんですね。」



いいなぁ…と本音をこぼしながら笑顔で前の男を見つめる。



「いつもの場所だな?」


「はい。」




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