不機嫌なキスしか知らない
お腹が痛い……頭がぐるぐるする。
ズキンズキンと痛むお腹に、ぎゅっと唇を噛む。
頭の中では、圭太の昨日の笑顔が焼き付いて離れない。
『俺、告白しようかな』
……嫌だ、しないで。
他の子の彼女に、ならないで。
苦しくて、痛いよ……。
もう何もかも嫌で、泣きそうになった時──。
「先生、体調悪いんで保健室行ってきます」
もうだめだ、と思った瞬間。
隣の椅子がガタンと音を立てて、紘が立ち上がった。