蝶々と花と昼休み
あぁ叩かれたんだ。
頭は酷く冷静で、それなのに目には薄い膜が張る。
生理的な涙がぽろりと落ちた。
「被害者ヅラしてんなよ!
今度同じことしたらこれじゃ済まないから」
くだらない。くだらな過ぎる。
何で名前も知らない人のことでこんな目にあってんだろう。
そう思った。
彼女達は去り、残された私はその場にしゃがみこんだ。
本当に無意識に叩かれた左頬に手をやる。
痛みは、じんじんと鳴り止まない警告みたいに収まらなかった。