溺愛ENMA様
五番勝負

私の恋を邪魔しないで

※※※※※

数日後。

「ねえ、舜星学園の文化祭のチケット、ゲットしてよお!」

朝、教室で話し込んでいた私と亜子ちゃんの前に、クラスメートの桜ちゃんが飛んでくるや否や両掌を合わせて祈り出した。

「あ、そう言えば、来週の土曜日は舜星学園の文化祭だね!」

聞くところによると舜星学園の文化祭の招待客はチケット制で、生徒ひとりにつきチケット五枚まで配布されるらしい。

私はロイから貰えるとして、もしもロイが誰も招待しないなら、チケットが四枚余る。

「今からLINEで聞いてみようか?」

「まじ!?ルナ様お願いします」

「私も仁科君に聞いて、チケ余ってるならこっちにまわしてもらおうかなー。で、販売する」
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