妖狐の花嫁

謎の転校生








『---くん、いなくなっちゃヤダぁ…!』







───小さい頃。


よく迷子になる私が
いつも行き着く神社があった。




そこで知り合った男の子と

仲良くなったのを覚えてる。








『大丈夫だよ。
俺は…華ちゃんを1人になんてしない。』

『グスッ……本当に、本当…?』








でもその子とは

ある日突然、お別れすることになって



私はそこで
1人泣きじゃくった覚えがある。









『うん、本当だよ。
必ず───華ちゃんを迎えに行くから。』

『うぅっ……約束、だよ…?絶対…。』








そう言って

指切りをしながら、約束をした。




そこで

私はその男の子と
お別れをしたような気がするんだけど──










『うん、絶対────約束するよ。』









───その子、誰だったかなぁ。






< 4 / 65 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop