私の唇は、大好きなキミへ嘘をつく。
『応援してる』
初めについた嘘。
『私の好きなタイプは、年上で大人の人だから』
2度目についた嘘。
『一護なんて、嫌いだし』
3度目についた嘘で、私は自分の想いに蓋をした。
キミなんて好きじゃない、嫌い。
そう言い聞かせていないと、好きが溢れてしまいそうだったから。
私さえいなければ、2人は上手くいく。
私が、邪魔者だったから。
だから……私は、想いを殺し、今日も唇で嘘をつく。