俺の手が届く範囲にいろ。
*第1章*

「…無自覚って、ずりぃーよな。」



__ガチャッ…


「いってきまーす!」


月曜日の朝、7時30分。


わたし、茅ヶ崎 実月は自分の家を出て、
隣に建っている一軒家に向かった。


門をくぐって…


__ピンポーン…


チャイムを1回押したあと


「お邪魔します!
お迎えに上がりました…!」


そう言って、わたしはいつものように
中に入った。


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