俺の手が届く範囲にいろ。
「ちょっと待っててな…」
そう言って、関本くんは
窓の鍵を開けようとしたから……
「あああっ、大丈夫!!
大した用じゃないから…!」
「あ、そーなの?」
「うん!ありがとね、関本くん!」
「おー!あ、実月ちゃん!
お化け屋敷楽しみにしてろよ!
ぜってぇービビらせてやっから」
そう言って、
関本くんはニッと笑う。
「……え。あーうん…楽しみにしてる……」
「おっしゃ!なんかすげぇ燃えてきた!
みんなー!もっと怖いの作ろうぜ!」
…そんなことを言いながら
関本くんは教室の中に入っていった。