俺の手が届く範囲にいろ。
そんなこと、今まで考えたことなかった。
京ちゃんともう、一緒に帰れなくなる?
朝起こしに行く日課も、
わたしじゃなくなる…?
寂しくなっても、もう京ちゃんの部屋に
遊びにいけなくなる?
…水族館に行く相手も、
きっとわたしじゃない。
数年後、京ちゃんの隣にいるのは
誰なんだろう…?
そう思ったら、わたしは思わず
窓から視線をバッと逸らした。
「っ……」
……想像しちゃった。
なぜか無性に、泣きたくなった……__