俺の手が届く範囲にいろ。
__学祭準備期間で、騒がしい学校内。
そんな中、耳元で聞こえた京ちゃんの声。
「っ……」
…京ちゃんの吐息と、くすぐったさに
わたしは思わずビクッとしてしまう。
相変わらず校内は
ガヤガヤしていてうるさいけれど
京ちゃんの声は…
京ちゃんの声だけは、しっかり届いてる。
……こんな京ちゃん知らない。
また、わたしの心臓がうるさくなってる。
やっとおさまったばかりなのに。
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