俺の手が届く範囲にいろ。


*
.

+゚


「わっ…だいぶ話し込んじゃったね…!」


菜々ちゃんとの会話が膨らみ、
ファミレスを出た頃には
辺りはもう、暗くなっていた。


「んね!じゃあ、そろそろ帰りますか…!
……あ、ごめん。ちょっと1分だけ
電話かけて来てもいい?」


と、菜々ちゃんがスマホを見ながら
そんなことを言った。


「全然大丈夫だよ!彼氏さん?」


「うん!ごめんね、すぐ戻るから」


そう言って、菜々ちゃんは
少し離れた静かな場所に移動した。

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