ヤンキー上司との恋はお祭りの夜に 2
ケイからメッセージが送られてきたのはお昼休憩に入る少し前。


『大輔さんからメールがきました。明日の夜、聖に紹介してくれるそうです』


『と・も・だ・ち・を』


点で区切られた文字を声にした。


「友達?」


一瞬、何のことだろうかと思ったけど。



「あっ!」


今朝の返事か。


「大輔さんの友達ってことは、もしかしてセレブ!?」


やりぃ!…じゃなかった。ラッキー!!


その場で立って万歳したい気分になってきた。
もしかしたら数年ぶりにできる彼氏かもしれない。


「よーし、今日は定時に上がるぞー!」


俄然やる気湧いた。
こう見えても私、情報処理の国家資格を持ってるんだから。

カタカタ…とキーボードーを叩き始める。
ここ数年間彼氏を作らなかったのはナゼか。実はこんな理由がある。


大学三年生の時、元カノに彼を取り返されてしまった。それ以来、男なんて信用しないと決め込んだ。


20歳を最後に恋愛は懲り懲りだと思った。
在学中に取れる資格は取ろうと試みたおかげで、今持ってる資格の数は両手の指以上になりつつある。


30歳までに三つの国家資格を取れば、女は一人でも生きていけると聞いた。
いまさら男なんて…と思うけど、やはり心にも潤いは欲しい。



「ふっ、ふっ、ふっ〜♪」


仕事中に滅多と笑わない私がほくそ笑むもんだから、隣にいた後輩の女子の顔が引きつる。


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