五月雨物語
こんなに大きな愛に
包まれてたのに

こんなに優しい愛が
すぐ傍にあったのに

空回りして、遠回りして・・・

塁はずっとそこにいたのに

塁はあたしに
待つことと、許すこと
それが本当の愛だよ!って
教えてくれた人だった。

大切なものは
もう手に入ってたのに・・・

ぬるま湯の中に浸かって
痛みを感じることが
できなくなってたんだ。

塁を失うことが
愛を失うことが
どんなに痛いかって

わかってたはずなのに・・・

愛する人。

それは、ただ・・・
そこにいてくれるだけでいい

そう気づいた時には
もう遅かった。

神様はあたしの前から
塁を隠してしまった。

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