五月雨物語
「ユラちゃん、誕生日は

哲さんが来るのよね?

あと、指名が5つ。

お店からケーキとシャンパンが

出ますから。風邪引かないように

がんばってよ!」

ママが勢いよくはっぱをかけた。

あたしは昔から、

自分がこうしたい!

っていうのがあまりない。

親に厳しく制約されて

育てられたせいか、

力のある人に

可愛がってもらったり

期待されるのが、心地いい。

要は誰かのおりこうさんに

なってしまうのだ。

期待通り、結果をださなきゃ!


それが今の生きがいだから。
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