テレビの向こうの君に愛を叫ぶ

だって、私の所持金は正味0円。

帰りの交通費はICカードにチャージしたもので払おうと思っていた。

現金はみんなグッズ代に消えていた。



インターネットカフェに泊まることさえできない。



終わった…



たとえここで一晩寝て、朝一で帰ったとしても100%お母さんに怒鳴られる。


夜の冷え込みが激しくなってきた10月中盤。
私の体力がもつかもわからない。
こんな格好じゃ、絶対具合悪くなるし…



絶望感と涙が込み上げる。


私はなんて愚かで馬鹿なんだろう…。






「あちゃー、もう終電ないかぁ。タクシーだな」






ふとそんな独り言が聞こえ、私は顔を上げる。



< 20 / 240 >

この作品をシェア

pagetop