NANA. わたしの三日月
第一幕
ねぇ‥。
安心する、声。
戦うように、生きる、あたしなんて、通りで、知らないみたいね。
知らないみたいだから、名前を、変えた。
ナナなんて、わたしの三日月。
七色なんて、奈々。ナナは、奈々のもの。

ねぇ、奈々。起きたら、話しあるの。
変わりに、バースデイ祝ってよ。美味しいな。奈々。かわいいよ。奈々?
奈々。
‥奈々はさ、なんで、ここに来たんだろうね。
生まれるなんて、運命だね。
誰も知らないみたい。
奈々。
私ね、死んでるんだ。きっと。あいつと。

‥奈々?奈々は、やっぱり、匠?
匠はさ、わたしのものじゃないね。

奈々。おきよう。
いっしょに、いてよ。起きて。ひとりは、死んじゃうくらいせつないよ。
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